誰のために自分史を書きたいか

自費出版といえば自分史ですがではその自分史は一体だれのためになにのために作れば良いのでしょうか。
今回はそれについて触れてみましょう。
まず第1に自分のために書く価値がある、ということでしょうか。
自分のためにといっても目的は著者によってまちまちでしょう。
自分自身がこの世に生まれてきた意味や証をこの世に残すためであったり作品を完成させることそのものに満足感や達成感を得るためであったり自分で自身の過去を振り返り反省しこれからに活かすため、などでしょうか。
素晴らしい作家さんはたくさんいますが自分史は自分にしか作れないのです。
第2にお子さんや孫、ないしは親族のために書く価値があるでしょう。
みなさんは父や母、おじいちゃん、おばあちゃんのことなどほとんど知らないという方も多いのではないでしょうか。
時の流れが早い中、お子さんや甥の方はきっとあなたが書いた自分史を見て今後の生き方の羅針盤とすることができるかもしれません。
私は平成生まれに近い人間ですが昔よりも今の子供達は周りのいうことを聞かなくなったのではないでしょうか。
そんな中、自分史は本なのですんなりと感情や心に入っていくことが考えられます。
場合によっては家族の仲がさらに良くなるかもしれません。
第3に社会のために自分史を書く、というのはどうでしょうか。
自分史を書いていると、その時代の社会の様子をうかがい知ることができます。
時代を超えた自分史などの資料は歴史家や研究者などプロの手によって残されていますね。

出版部数

自費出版で作成する部数は、その目的によっても様々です。例えば個人の記念で作るのであれば10冊なくても足りるでしょうし、知人などに配りたいとなれば50冊はあっても良いかもしれません。

基本的には「自分の欲しい分だけ印刷する」というのが基本ですが、もしも書店流通をさせたい、販売を目的にしたいという場合には印刷する部数を考えなくてはいけません。

販売を目的にする場合、大きく分けると自分で販売経路を持つ方法と、書店に流通させるという方法の二つに分かれます。例えば自分でネット通販のサイトを持つ場合や、イベントや講演で販売するという場合は、それぞれ自分に合った冊数を考えておけば問題ありません。しかし書店で流通させる場合には、冊数によって対応が変わってくるそうです。

ある出版社では、1000部の出版は大型書店の本店で平積みが可能になる冊数で、3000部で中心都市での大型書店での平積み、5000部になると全国の書店を狙っていけると言われているそうです。部数が多ければ多いほど、単純に人の目につきやすい工夫を行うことができるそうです。出版社によって対応も変わってきますので、まずは相談をしてみるのが良いでしょう。

少なめに印刷しておいて売れたら増刷をするという手段もありますが、大量部数の場合は初めに印刷しておいた方が費用は安くなります。ただし、在庫を抱えてしまうというリスクもあるので、どちらを取るのかは個人の判断になってきます。どうしても在庫を抱えてしまうのが怖いという場合には、電子書籍を検討してみても良いかもしれません。出版社によっては、何部を紙媒体で印刷をして、後は電子書籍で販売をするという分けた方法を取ることもできるようです。

文章ルールと校正

自費出版で本を作る場合、絵本や写真集、漫画などでない場合、普通は文章を書くことになります。エッセイや小説、自分史など、長い文章がある場合には当然ながら誤字脱字などの誤植が出てきます。この間違いを見つけるのが、校正の仕事です。漢字の変換間違いやタイプミスをはじめ、自分で勘違いして覚えていたような言葉は人に指摘されて初めて気付けるということもあるかもしれません。

出版社によっては回数制で校正をサービスで行ってくれるというところもあるそうです。校正のサービスがなければ自分で校正者を外注で頼んでも良いですし、著者校正として自分で何度も推敲するのももちろん問題ありません。

人によっては校正自体を行わないこともあるそうですが、人間ですのでどうしても間違いはあります。せっかく本を作るのですから、なるべく完璧に近い文章に近付ける努力はしても良いかもしれません。印刷した後にミスが見つかってしまうと差し替えることも難しいですし、未然に防ぐのが一番良い方法でしょう。

特に自分で校正を行っていると、つい文章を直したくなるということもあるかもしれません。推敲を繰り返すことで文章は洗練されていきますし、もちろん良いことだと言えます。問題は、内容が気になり過ぎて完成まで持って行けないという場合です。

どうしてもきりがなくなってしまう場合はプロの校正者に任せてしまうこと、自分で最大の校正回数を決めること、初めから「間違いはあるもの」として割り切って見直しをするのも良いかもしれません。それでも本の形にするまで踏み切れないという場合は、早めに自費出版の契約を結んで、出版までの期限をあらかじめ定めてしまうのもひとつの手です。

売れる本にするためには

オンラインストアの最大の利点は、検索システムを通して、素人作家の本でも、人目に触れるようにしてくれるということでしょう。ただし、利用者が本を探してくれないと、この利点は生かされません。すでに多くの読者がいるノンフィクションの分野が、自費出版には向いていると言えるでしょう。実用書やビジネス書などの、人気の分野は、利用者が検索をかけてくれれば、ヒットをする可能性が高いです。反対に、フィクションは厳しいと言えるでしょう。

本は厚すぎず、薄すぎない、中くらいの長さがいいでしょう。PODは初期投資は少ないですが、1部あたりの費用は、従来の印刷よりも高くつきます。1頁あたりの費用が肝心なので、手ごろな価格にするには、適度な長さに収めるのが望ましいです。幸い、ノンフィクションに限っていえば、厚すぎる本は好まれない傾向にあります。読者の嗜好と一致していると言えるでしょう。

大手POD会社の、モノクロ印刷機は、写真や図版も印刷ができます。ただ、高速印刷であるため、細かいレイアウトには向いていません。裁断の時に、ズレが生じてしまい、紙に余白が出てしまうので、裁ち切りに頼るレイアウトの多い書籍には向いていないと言えるでしょう。

モノクロ印刷だけではなく、フルカラー印刷も行っていますが、フルカラーで利益を出すのは、難しいと言われています。

作品の知名度や著者に関係なく、絵本がオンラインストアで成功した例は、ほとんどありません。これは、両親や祖父母が、書店で手に取って選ぶもの、という絵本の特徴が影響しているからでしょう。当然、フルカラー印刷が必要な分野ですので、オンラインストアで利益を出すのには、最も向いていない分野だと言えるでしょう。

大切なのはオンデマンド印刷

出版代行サービスでは、自費出版の印刷にオンデマンド印刷(POD)を利用しています。PODは、お手軽な自費出版を可能にしてくれる立役者です。

では、具合的にPODとは、どんなものなのでしょうか。技術的には、PODは、レーザー、液体トナー、個体トナーでコンピューターデータを、印刷機に送って印刷をする技術のことをいいます。オンデマンド印刷機は、レーザープリンターやインクジェット・プリンターの大型版と言ってもいいでしょう。PODは、データを直接に印刷できるので、1部だけでも、さっと印刷をすることができます。従来の印刷のように、1部当たりのコストを下げるために、大量な部数を印刷する必要がなくなったのです。注文が入った時に、出版したい部数だけを印刷するということを実現させました。PODは、大変優秀で、ある会社で取り扱っているPOD本は、注文をしてから24時間以内に製本をしてくれるといいます。なので、在庫を大量に抱え込む必要もなくなったのです。

自分でデータをレイアウトして、ファイルも作ってしまえば、低予算で本が作れます。自費出版をしたいと思った時に、予算は問題ではなくなってきているのです。むしろ、印刷代を心配しなくてはならないのは、本が売れた時ということになるでしょう。

PODにも、もちろん問題点はあります。初期費用は安いのですが、1部あたりのコストが高いのです。また、印刷のクオリティも、オフセットやリソグラフには及びません。ですが、その違いを気にする人はほとんどいないでしょう。

大手の出版社も、ベストセラーを在庫切れにしないためだったり、新刊の緊急な増刷の際に、PODを使っていると聞きます。また、POD書籍の製作は、電子書籍版の製作にも流用しやすいという利点もあります。

自費出版をすることの喜び

本を作るには、大量の原稿を書かなくてはなりません。章立てを構成して、大見出しや小見出しを考えます。また、効果的なタイトルやサブタイトルもつけていきます。それらの作業をしていると、著者は自分の考えを再整理することができます。新たな発想や、考え方が変わってくることもあるのです。

原稿を書きだす前は、果たしてそんなに大量の文章を書くことができるのだろうか、と心配になる人もいるかもしれません。今まで大なり小なり苦労を重ねながら生きてきたのですから、必ず書けるはずです。ましてや、現在は、ITの普及によって、メールやブログで、文章を書く機会が増えています。現代は、活字離れではなく、紙離れの時代と言えるかもしれません。

プロの著者と違って、締め切りもありません。自分が納得がいくまで、何度書き直してもいいのです。出版社の編集者も、きっと良いアドバイスをくれるに違いありません。第三者であり、またプロである編集者の意見を聞きながら、作業を進めれば、きっと良い原稿に仕上がるはずです。

出版をした後は、必ず反響があると思います。本を手に取って買ってくれた読者や、献本をした人からです。謝辞や感想、意見を言ってくる人もいるでしょう。読者から連絡をもらい、人脈が広がることもあります。自費出版をすることは、自分の考えを再整理して、新たな人付き合いを広げることに繋がります。自分の成長にも繋がるのです。