自費出版で成功する

日本では、自費出版は名声や経済的成功とは無縁のものだと受け止められています。実際、自費出版で成功する人など皆無です。ごく稀に、自費出版を契機として商業出版に至ることはありますが、自費出版自体がクローズアップされることはありません。しかしアメリカでは事情が異なります。自費出版はビジネスとしても、非常に有望な手段と考えられているのです。
ある女性作家を例に挙げましょう。作家Aは、小説を書くことが趣味でした。ですから既に10代の頃には、多くの出版社に話を持ち掛け、デビューさせてもらおうと行動していました。しかしエージェントから首を縦に振ってもらえることはありませんでした。アメリカでは非常にシビアな返答が来ることも珍しくなく、返事すら寄せてもらえないこともありました。しかし彼女は諦めませんでした。インターネットを利用することに賭けてみたのです。大手のネット書店では、電子書籍の自費出版というプラットフォームが確立していますから、それを利用して自著を発表しました。発表した冊数は少なくなく、1年で10冊に及びました。それだけ精力的に活動したのです。その結果、1日に1万部近くの売り上げを記録するようになりました。信じられないような話ですが、実際彼女は1億円以上の大金を手にすることになったのです。
Aのその後は、多くの人が想像するように、出版社からオファーが舞い込むようになり、多額の契約金で出版デビューすることになりました。つまり世間に1流の作家と認められるようになったのです。この経過は、自費出版を踏み台にして成功したというよりは、自費出版自体が魅力的なゴールであることを物語っています。

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