契約について気をつけるべきこと

本を出版するのには、契約が必要になります。全ての出版社が、契約書を発行して、双方で契約事項を確認するという作業を行います。契約書を交わそうとしない出版社でしたら、出版は止めておいた方が無難でしょう。出版作業は長丁場ですから、書面で取り決めをしておく必要があるのです。それが、後々のトラブルを防ぐことに繋がります。

契約にあたって、以下の点に留意をして下さい。

  • 出版費用の支払いについては、契約時、初校時、納本時の三分割が基本です。
  • 自費出版でありますから、本の所有権は著者にあります。著作権も著者にあります。出版権は、法律上、三年間は出版社にあります。
  • 流通・配本については、出版社が使うルートの説明を、十分に受けておいた方がよいでしょう。
  • 販売金の配分については、本の売上利益から、著者が出版社に、流通手数料を支払うのが妥当です。たとえは、売上利益から流通利益を引いた純利益の中から、出版社の流通手数料を差し引いた残額を著者の取り分としてもいいでしょう。
  • 出版までの道のりは長いです。内容を変更して、契約時の頁数が変わったり、発行部数を変更したりすることもあるでしょう。また、出版自体を断念することもあるかもしれません。契約後の変更や、中途解約についても、取り決めをきちんとしておきましょう。
  • 出版費用には、印刷費、製本費、流通経費という金額が明確なものもありますが、編集費、製作費、デザイン費、流通手数料など、金額が不明瞭なものもあります。出版費用を半分持ちますなどと、甘い言葉で近寄ってくる編集者もいるかもしれません。でも、他者で見積もりをしてみたら、あまり金額が変わらなかった、という話もあります。出版の総費用には、統一された定義はないので、半分とはいくらなのかは不明瞭です。甘い言葉には、くれぐれも気をつけましょう。