原稿を仕上げてみよう

まずは、一章分の原稿を書いてみましょう。書き終わったら、読み直してみます。そうすると、文章の欠点が見えてきます。文章が終始一貫していなかったり、文字変換も間違っていたりするところがあるはずです。何度も繰り返して、同じことを書いていたり、一つの文章や段落が長すぎるところもあるでしょう。無駄なところを省いて、細かい部分をトリミングするといいです。トリミングは何度行ってもいいのです。

同じことを何度も書くと、読者はついてきません。ですが、著者が主張したいことは、逆に一度書いただけでは、印象に残らないでしょう。その場合、キーワード、キャッチコピー、言葉を変えて、何度も繰り返すという方法もあります。

実用書を書いていると、章の中を細分化する必要も出てきます。節や項で区分するといいでしょう。フィクションやノンフィクションも、節で区切ることがありますが、起承転結で読者に読ませることが目的なので、あまり細分化することは勧められません。ノンフィクションの場合は、章を小見出しで細分化するという手もあります。段落だけでは、文章が長く感じられて、読者に飽きられる可能性があります。二ページに一つくらいの割合で、小見出しをつけるといいでしょう。

また、最後まで原稿を書き終えたら、一度、時間を置いてみましょう。冷静になってから、再読をしてみると、客観的に自分の原稿を読めるようになります。たとえば、一週間とか十日、自分の作品から離れてみます。その後、読み返してみると、著者であっても、読者の気持ちに近くなることができます。作品の欠点が見えてくるのです。数カ月、半年、一年と離れてみると、より冷静に作品を見ることができます。ですが、あまり長く離れていると、内容を一部更新する必要性が出てきます。特にノンフィクションは、時事問題を扱っているので、価値が下がってしまう可能性もあります。